Abstract
- 3台のドローンとダンサーによるパフォーマンス作品。舞台上の照明はドローンに搭載されたスポットライトのみ。正確に制御されたドローンから投射される3つの独立した光源が織りなす光と影、ダンサーのパフォーマンスが相乗効果を生み出す。
- ドローンを用いたパフォーマンスでは、その多くはドローン本体を舞台上での視覚的な要素として用いている。この作品ではドローン本体は姿を消し、光源の制御装置としてドローンを利用している。ドローンを用いたアート表現の可能性を拡げる作品である。
System
- これまでの舞台照明では光源の「向き」は変えることができても、光源の「位置」を変えることは出来なかった。このパフォーマンスではドローンにオリジナルで制作した小型スポットライトを搭載することで、光源の位置を空間中に自由に配置できる。光源の位置が変わることで、従来の舞台表現では実現できなかった効果を生み出すことに成功している。ドローンに小型プロジェクタなどの光学機材を搭載するというアイデア自体は以前から行われているが、スポットライトを搭載し、パフォーマンスの照明・演出として使うものは例がない。
- スポットライトの重量や、ドローンの安定性などの理由から、ダンサーへの安全性などの事情があるからである。本作品は、ハードウェアの特性を生かした演出と、スポットライトドローンのハードウェア開発、ドローンおよびスポットライト制御のソフトウェア開発、すべてのパートでの高度な技術力によって成立している。
Making
- スポットライトのテスト
- 最初のフライトテスト
Drone Specifications
ATMEGA328 Multiwii based controller / 11.1V battery / 20W small spotlight with servo motor
Performance Photo
Credit
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- Artistic Direction and Choreograph:
- MIKIKO(ELEVENPLAY)
- Music:
- Ametsub
- Dancer:
- Kaori Yasukawa(ELEVENPLAY)
- Artistic Direction and Drone+Light Programming:
- Daito Manabe(Rhizomatiks Research)
- Drone Design and Development:
- Motoi Ishibashi(Rhizomatiks Research)
Tomoaki Yanagisawa(Rhizomatiks Research)
Youichi Sakamoto(Rhizomatiks Research)
Katsuhiko Harada(Rhizomatiks Research)
Momoko Nishimoto(Rhizomatiks Research)
Toshitaka Mochizuki(Rhizomatiks Research)
- Support:
- Rhizomatiks, ELEVENPLAY
- Spot Light Development Support:
- Color Kinetics Japan