Introduction
- 「Rhizomatiks Research」では、「RULR」ワークショップを開催します。「RULR」の開発者でありアーティストのElliot Woodsが来日し、講師をつとめます。アシスタントは画像認識、画像処理を組み合わせた作品を多く手がけるライゾマティクスリサーチのシニアエンジニア、花井裕也。二日間にわたり、インストールから実際のキャリブレーション、3Dスキャナの創作まで実践的な内容を行います。
- 参加対象はプログラミング上級者。映像とフィジカルの境界線をかぎりなく消失させることで生まれる、より高レベルな表現を追求するためのワークショップです。
What is RULR
- 「RULR」は、カメラやキネクトなどのデバイスを用いて、リアルタイムの空間キャリブレーションを可能にする、オープンソースのツールキット。リアルタイムのグラフィックをopenFrameworksやVVVV、Processingなどを用いて生成し、物理空間との融合でインタラクティブなビジュアル体験を生み出すためのものです。例えば、キャリブレーションの結果を動く物体へのハイライトに反映したり、インスタレーションの訪問者の顔の3Dロケーションをカメラによって提供するなどの機能があります。
- 「RULR」は、アートユニット「Kimchi & Chips」によって開発されました。彼らの作品「Light Barrier」などの作品は、このツールを用いて制作されています。ワークショップにおいては、開発者である「Kimchi & Chips」のElliot Woodsが講師をつとめます。
- Kimchi&Chips「LIGHT BARRIER 2nd EDITION」[UK/KR]
- 精密にコントロールされたプロジェクションとミラーの反射により、空気中に無数の光線を交差させ、空中にイメージを浮かび上がらせる光の彫刻作品。
「RULR」で作られたサンプル作品
- Kimchi and Chips
- 2009年にUKのメディアアーティスト、エリオット・ウッズと、韓国のアーティスト、ミミ・ソンにより結成されたアートユニット。人々やメディア・マテリアルを巻き込み、今までになく新しいインタラクションを発見することで知られている。人間と自然、デジタル・ネットワークの可能性との間に自然なインタラクションを開発するために、フィジカルな世界とイマジネーションの融合物を生み出す。2014年に発表された「LIGHT BARRIER 2nd EDITION」が世界中のアート・フェスティバルで絶賛されている。
Profile
- Elliot Woods
- デジタル・メディア・アーティスト、テクノロジスト、キュレーター、教育者。イギリス・マンチェスター出身。openFrameworksコミュニティのコントリビューターであり、コミュニティーにおいては3Dリーダーをつとめる。またVVVV platformにおける著名なコントリビューターでもある。彼の開発したコードはGitHubにて無料で公開されている。
- 花井裕也(Rhizomatiks Research)
- ライゾマティクスリサーチ シニアソフトウェアエンジニア。1986年愛知県生まれ。慶應義塾大学大学院理工学研究科総合デザイン工学専攻修了。ソニー株式会社のR&Dエンジニアを経て、ライゾマティクスに入社。コンピュータビジョン技術を駆使して「Perfume at SXSW」、国立競技場「REMEMBER OUR STADIUM」、「TAICOCLUB'15」でのNosaj ThingとDaito Manabeのコラボレーションライブ、Nosaj Thingのミュージックビデオ「Cold Stares ft. Chance The Rapper + The O’My’s」、NHK「NEXT WORLD LIVE」などのプロジェクトに関わる。2015 55th ACC CM FESTIVALにてプログラマーとしてクラフト賞を受賞。
Target
- 対象:プログラミング上級者。
- ・C++プログラミングの基本的な知識がある方
・プログラミングによって新しい表現を目指したい方
・画像認識、画像処理を組み合わせた作品を作りたい方
・実際にopenFrameworksを使っての作品制作を経験したことのある方を推奨します
Preparation
- 下記が搭載されたラップトップPCをご持参ください
- ・USB 3.0
・Video output to HDMI
-OSX option
・XCode 6/7
-Windows option
・Windows 8/8.1/10 64bit
・Visual Studio 2015 (Community Edition can be downloaded for free)
- 下記もお持ちの方はご持参ください
- ・ライブビュー機能のあるCanon DSLRカメラ
・Kinect V2
・3Dプリントされたもの
Workshop detail
※11月23日で募集を締め切りました。
ご応募いただいた方には、11月27日までに当選/落選のご連絡を差し上げます。
- 日程
- 2015年12月19日(土)、20日(日)
10:00~18:00
※二日間のワークショップです
※日本語通訳あり
- 会場
- Rhizomatiks Research スタジオ 東京都渋谷区東2-27-7 恵比寿東ハイツ第2 1階(Google Map)
- 定員
- 21名
※応募者多数の場合は抽選。
当選/落選についてはメールでご連絡差し上げます
- 参加費用
- 40,000円(税込)
- 応募方法
- お申し込みは締めきりました。ご応募ありがとうございました。
概要
- ・キャリブレーション実践
・キャリブレーションを異なるアプリにエクスポートする
・テストシーンのビルド - ・3Dスキャナの創作
・openFrameworks/C++にてノードを作成する
Contact
本ワークショップに関するお問い合わせは、workshop@rhizomatiks.comまでお送り下さい。