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About Us

  • SOUL FAMILY ソウルファミリー

    デフダンサー。全国で唯一聴覚障害者向けの国立大学・筑波技術大学のストリートダンスサークル「Soul Impression」から誕生したダンスチーム「SOUL FAMILY」。ストリートダンスの中でLOCK DANCEを中心にPOPやSOULなどの様々なDANCEで全国各地のダンスシーンで活躍する。

  • 真鍋 大度 まなべ だいと

    プログラマ/メディアアーティスト。1976年生まれ。東京理科大学理学部数学科、国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)卒業。身近な現象や素材を異なる目線で捉え直し、組み合わせることで作品を制作。高解像度、高臨場感といったリッチな表現を目指すのでなく、注意深く観察することにより発見できる現象、身体、プログラミング、コンピュータそのものが持つ本質的な面白さに着目している。

  • 石橋 素 いしばし もとい

    エンジニア/アーティスト。1975年生まれ。東京工業大学制御システム工学科、国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)卒業。在学中、当時発売されたばかりの加速度センサーADXL202を使い、画面を傾けて遊ぶ『G-Display』を纐纈大輝と発表。卒業後は、フリーランスとしてファッションブランドの店内インスタレーションやレセプションパーティーでのインタラクティブ装置を数多く制作。また、ショールームや科学館などの常設展示のインタラクティブシステムのデザイン・制作を行う。2008年、真鍋大度と4nchor5la6を設立。デバイス制作を主軸に、数多くの広告プロジェクトやアート作品制作、ワークショップ、ミュージックビデオ制作など、精力的に活動行う。

  • 照岡 正樹 てるおか まさき

    学生時代からインスタレーション制作や、レーザー照明の開発をおこなってきたが、1998年に、現SUACの長嶋氏らと芸術・技術系の同人「VPP」を結成した後は、さまざまなジャンルの共同制作、研究・開発、あるいはメディア系の作品制作の技術的なサポート をおこなっている。最近は、IAMASの赤松氏が主宰する「Art of Life」プロジェクトに、間チルダの白鳥氏らとともに参加し、バックドアからの生体への情報の入出力をキーとして、活発に制作活動を続けている。

  • 堤 修一 つつみ しゅういち

    1978年生まれ。京都大学大学院にて信号処理を学び、NTTデータにて音声処理、キヤノンにて画像処理を専門として研究開発に従事。その後カヤックにてiOSアプリ開発者となり、フルスクラッチで30本以上のアプリを開発しリリースする。カンヌ国際広告祭やAppStore Best of 2012等受賞多数。書籍「iOSアプリ開発 達人のレシピ100」執筆。現在はフリーランス。BluetoothLEを用いて外部デバイスと連携するiOSアプリを多く手がけている。

Document

Communicate in by Means of Writing

真鍋大度×佐山信二

Calibration Log

  • 2014/07/26

    Dancer sayabon it Yu-ki
    刺激の強さ 8f 8e 8b-8c
    刺激の数 ch0-ch3 ch0-ch3 ch0-ch3
    装置位置 左肩ch0,ch1 右肩ch2,ch3 背中に真ん中上に一列 左肩ch0,ch1 右肩ch2,ch3
    気づいたこと 慣れが必要 ピリピリに慣れてない 順序通りにつけるとわかりやすい
  • 2014/08/09

    Dancer sayabon it Yu-ki
    刺激の強さ 8f 8c -
    刺激の数 ch0-ch3 ch0-ch3 -
    装置位置 左肩ch0,ch1 右肩ch2,ch3 肩の後ろに一列 -
    気づいたこと 慣れが必要 楽器の情報が追加される -
  • 2014/08/12 リハーサル

    Dancer sayabon it Yu-ki
    刺激の強さ 8f 8c 8b-8c
    刺激の数 ch0-ch3 ch0-ch3 ch0,ch1,ch3
    装置位置 左肩ch0,ch1 右肩ch2,ch3 肩の後ろに一列 左肩ch0,ch1 右肩ch3
    気づいたこと 慣れが必要 4カウント目、8カウント目の刺激を大きくしもらうとカウントがとりやすく踊りやすい メロディ部分がついたが自分ではメロディが把握できない音であったため混乱してしまった
    • ・ファームウェアを更新し、1chだけ音が鳴っているときと、複数ch音が鳴っているときで刺激の強さが違う問題が改善された。
    • ・Konashiをピリピリ基板と一緒にケースに入れるとBLEの接続がすぐに切れる。Konashiをケースの外に出すようにした。
  • 2014/08/13 本番

    Dancer sayabon it Yu-ki
    刺激の強さ 90,91 90 8d
    刺激の数 ch0-ch3 ch0,ch1 ch0,ch1,ch3
    装置位置 左肩ch0,ch1 右肩ch2,ch3 左肩ch0,右肩ch1 左肩ch0,ch1 右肩ch3
    気づいたこと - 楽器の情報がなくともリズム感があったため最後まで踊ることができた -

Hardware Device

Software Device

ダンサーが身につけているデバイスを制御するiOSアプリ。MIDIファイルを解析し、
各noteの再生に合わせてデバイス制御コマンドを生成、BLE 経由でデバイスに送信します。

  • Connection

    ●Konashi接続

    "Not Connected to PiriPiri" の部分をタップすると、ピリピリデバイスとの接続が開始される

    ●IP / Port

    IP:xxx:xxx:xxx:xxx / Port:xxxxx の部分は、自機のIPアドレスと、OSC用ポート番号を示す。

    ●Host IP

    OSC送信先のIPアドレスを示す。ポート番号は表示していないが、10000固定。 可変にするつもりでここに表示したが、ダンサーにとって操作が煩雑になると思い、編集機能は結局つけなかった。

    ●Device ID

    3人でパフォーマンスする際に、3台のiPhoneをマスターPC側で区別するためのもの。別々のものを設定する。

    ●その他Connection関連の補足

    Konashi接続状況(接続時はKonashi ID)、IPアドレス、ポート番号、Device IDは、
    OSCにより随時ホストに送信されている。
    Konashi接続状況を送信するようにしたのは、マスター側でダンス中の接続トラブルを察知するため。

  • PiriPiri

    ●Current

    電流値を設定する。値は16進数で、1,0,I7,I6,I5,I4,I3,I2のコマンド値を示している。

    ●Frequency

    パルス周期を設定する。値は16進数で、0,0,T7,T6,T5,T4,T3,T2のコマンド値を示している。

    ●ch 0 - ch 3

    それぞれ ch 0 - ch 3 の On/Off を設定する。
    L ch 制御コマンドにおける0,1,T1,T0,L3,L2,L1,L0,T1, T0 はそれぞれ 1, 0 固定。また L ch 制御コマンドにおける1,1,C1,C0,R3,R2,R1,R0,C1, C0 はそれぞれ 0, 0 固定。

    ●Test

    これが On のとき、Onになっているchに、電流が流れ続ける。PLAY開始すると自動的にOffになる。

  • Music

    ●曲選択

    曲名部分をタップすると、曲を切り替えるためのアクションシートが表示される。

    ●PLAY

    再生開始する。再生時には再生停止ボタンになる。

    ●再生ステータス

    電気刺激のタイミングで赤く点灯する。

    ●original

    これがOnのとき、原曲を同時再生する。再生中の切り替え可。

    ●MIDI

    これがOnのとき、再生時にMIDI音も鳴らす。再生中の切り替え可。

    ●vibration

    これがOnのとき、ch0の再生タイミングに合わせてiPhoneのバイブを作動させる。

    ●MIDI情報確認

    iボタンを押すと、読み込んだMIDIの情報を確認できる。

Interview SOULFAMILY

Q.普段はどんな音が聴こえますか?

  • Yu-ki

    ピアノなどの高音は聞こえやすくベースなどの低音は聞こえにくいです(ただしドラムは聞こえる)。また、ギターやバイオリンなどの音の違いは極端的なものであればわかるが細かい違いなどはわかりません。

  • It

    重低音が聴こえやすく、高音が聴こえにくいです。
    音楽になるとぼんやりと音楽を聴くことはできますが、それが悲しい曲なのか、楽しい曲なのかの区別をつけることはできません。

  • sayabow

    重低音は聞こえますが、細かい音などは聞こえません。

Q.普段はどのように音楽を聴きますか?

  • Yu-ki

    健聴者と対して変わりませんが、カラオケなどで歌を歌いたいのでリズムなどは紙に書いて覚えました(耳から来る情報だけだとなかなか覚えられないため)。

  • It

    補聴器をつけ、歌詞を見てリズムをとりながら好きな音楽を何回も聞いて覚えています。

  • sayabow

    聞こえる範囲を頼りに聴いてきました。

Q.今までダンスはどのように練習してきたのですか?​

  • Yu-ki

    最初はDVDを買って、口頭説明はわからないため、ダンスの振り付けを見様見真似で覚えたのち、沖縄でダンススクールに通ってレッスンを受け、慣れてきたころに音楽を聴きながらリズムに乗って練習をしました。他にも、チームをいくつか組んでショーケースの練習などをしてきました。

  • It

    最初はダンスレッスンのDVDで音楽を聴きながら、ダンサーのまねをして覚えた。後は音楽に合わせてカウントを取りながら踊った。

  • sayabow

    DVDで独学したり、ダンススクールなどに通って学んだ事を元に踊ってきました。

Q.コミュニケーションをとる方法は?​

  • Yu-ki

    聴者相手であれば、読唇術による口話。わからない時は口の形をはっきり、ゆっくり喋ってもらうようにしています。筆談は滅多に行いません。

  • It

    相手によるが、手話、読唇術による口話、読唇出来ない時は筆談。

  • sayabow

    読唇術による口話。手話。もしくは筆談です。

Q.デバイスを試してまず思ったことは?​

  • Yu-ki

    体から来る感覚的なもののため少しわかりにくく慣れてないので難しいとかんじました。あとピリピリがちょっと痛いです。

  • It

    針を刺されたような感じがして怖かった音楽のリズムに合わせてピリピリするのには驚いた。

  • sayabow

    電気刺激の情報の多さ(音楽の情報の多さ)に驚きました。

Q.数回練習を重ねてみて発見したことは?​

  • Yu-ki

    自分の聞こえない音がピリピリで表現されていると感じました。聞こえない為、ここでこういう音があるんだなという発見があった。

  • It

    その音楽に楽器ごとのピリピリがあり、情報が増えた感じがした。

  • sayabow

    僕は音楽そのものが全て聞こえる訳ではないので音楽を元に電気刺激に変えると、ここはこういう風になってるんだ、と新たな発見がありました。

Q.デバイスの今後の可能性について教えてください。

  • Yu-ki

    現在のデバイスは草分け的なもので、これを更により良く改良すれば音楽のない電気信号だけの世界で、ダンスができるようになるかもしれません。また、耳がほとんど聞こえないろう者のリズムトレーニング、耳で聞くのではなく体で聞く新感覚的な音楽、などの発展も望めるのではないか、と今回の体験を通して思いました。

  • It

    音楽の聞こえない人や子供でもピリピリを使ってダンスを楽しめるようになると思います。 また、針で刺されたようなぴりぴりだけでなく、ドラムや太鼓で叩かれたようなピリピリがあればより良くダンスが楽しめるのではないかなと思っています。そういう同じピリピリでもパターンの多様化という可能性を期待しています。

  • sayabow

    今はまだ試作段階ですが、これから自由にアプリなどでピリピリを調整することができればさらに新しいダンスが生み出されピリピリデバイスを通してフラットな世界が出来るのではないかと思います。

Credit

  • Device:
    • Daito Manabe 真鍋大度
    • Motoi Ishibashi 石橋 素
    • Teruoka Masaki 照岡正樹
  • Application:
    • Shuichi Tsutsumi 堤修一
  • Stage:
    • Shintaro Kamijyo 上條慎太郎
  • Dancer:
    • SOUL FAMILY
    • Shinji Sayama 佐山信二
    • Yuki Ide 井手裕貴
    • Yuichiro Ito 伊藤雄一郎
  • Interpreter:
    • Natsumi Wada 和田夏実
  • Website:
    • Hirock Kimura 木村ヒロック
    • Keiichiro Watanabe 渡辺 圭一郎
    • Natsumi Wada 和田夏実

本作は、ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014のプレゼンテーションとして発表2014年8月1日ー11月3日展示公開されました。

  • 主催:横浜ランデヴープロジェクト実行委員会、特定非営利活動法人スローレーベル
  • 共催:横浜市、2014年東アジア文化都市実行委員会
  • 協力:株式会社ライゾマティクス、カラーキネティクス・ジャパン株式会社
  • ACR技術提供:日本エヴィクサー株式会社
  • キュレーター:難波祐子(ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014キュレーター)
  • ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014開催事務局:倉持 陽介、橋爪 亜衣子
  • 映像撮影・編集 : yahiko
  • 写真撮影:越間有紀子
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