Abstract
- 多人数のコンビネーションで大規模なパフォーマンスを作る「マスゲーム」。スタジアムショーなどの演出で用いられることも多いが、これまでにテクノロジーを用いた演出がされることは少なかった。
これは2015年7月19日、北海道・セキスイスタジアムで行われた「真駒内花火大会」のために作り上げた、テクノロジーを演出に取り入れたマスゲームのパフォーマンスである。本イベントは毎年趣向を凝らした豪華な演出が行われており、今年は真鍋大度がオープニング花火の演出に招聘された。 - 演出・振り付けのMIKIKO、ハードウェア担当の石橋素とともに、無線制御可能なフルカラーLEDのライトスティックと花火、ダンサーのコラボレーションするパフォーマンスを実現した。ステージでは、ダンサー64人が無線制御のLEDデバイスを両手に持ち、パフォーマンスを繰り広げる。後半では、手筒花火もダンスに取り入れられた。
System
- 本演出のためにゼロから開発された無線制御のLEDデバイス。無線でLEDのパターンを制御し、パフォーマの動きと連動してステージ上で光が舞っているような視覚効果を目指した。 長さ750mm、16個のフルカラーLEDを内蔵した棒状のデバイスを、合計128本制作。
- LEDのカラーデータは各デバイス内のSDカードに保存されていて、920MHz帯の無線通信で表示するフレーム番号を送信し、全体の同期制御を行っている。920MHz帯の無線モジュールを利用することで、ステージ幅120mという広い空間でも安定した同期制御を実現している。
Making
- test 0
- test 01
- rehearsal 1
Device Specification
ATMEGA328 / 16 Full Color LEDs / 920MHz Wireless Sync Control / AAA x 3 battery
Credit
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- Creative Direction and Choreography:
- MIKIKO(ELEVENPLAY)
- Creative Direction and LED programming:
- Daito Manabe(Rhizomatiks Research)
- Performance Assistant:
- Saya Shinohara(ELEVENPLAY)
Nozomi Hiramoto(ELEVENPLAY)
- Technical Direction and Device Design:
- Motoi Ishibashi(Rhizomatiks Research)
- Sound:
- Setsuya Kurotaki(Rhizomatiks Research)
- Circuit Design:
- Hideaki Tai(Rhizomatiks Research)
- Device Development:
- Tomoaki Yanagisawa(Rhizomatiks Research) Momoko Nishimoto(Rhizomatiks Research)
- Stage Manager:
- Shintaro Kamijo(Rhizomatiks Research)